M42 SMC TAKUMAR 35mmf2(タクマー)
- SOH Marton
- 2018年1月24日
- 読了時間: 3分

M42 オールドレンズ SMC TAKUMAR 35mmf2の試写です。
スナップに欠かせないこの画角。
購入予定の方は使用感含め、是非ご覧ください。
風景ではどのようになるか見て行きましょう。
まずはオールドレンズで一番に気になるのがボケ。

キレイで歪みも少ないです。
逆光耐性は高いですが、流行りのフレアーはあまりでないので逆光写真には向いてないレンズです。

接写も良い感じです。
とにかく小さい上に歪みがないので使いやすいです。
なだらかなグラデーションが素晴らしい。
強いハイライトに弱いので光の弱い時間に連れて行ってあげるといいでしょう。

絵にアンバーが乗りますが、かえっていい味がでます。
アトムレンズで有名なタクマーですが、このレンズはどうやらトリウムが入っていないものもあるそうです。
UV照射で黄変解消することも出来るようですが、トリウムではない場合は紫外線でレンズ自体痛めてしまうので不用意に黄変は直そうとしないようがいいかもしれません。
絞ればコントラストが濃厚なレンズとなります(F16までしか絞れませんが)
夕日、朝日の時間帯に活躍するレンズでしょう。
深い色合いが出ますが、解像もしないのでピントが合わせづらいです。

描写はカールツァイスのディスタゴンに似ています。
開放では緩やかに、絞れば強い色合いが出ます、順光の発色が素晴らしいですがやはり解像しません。
一長一短な部分ですが、どう活用させるかがキーになってるかと思います。
また、ピントリングが無限遠ギリギリなので使いづらいところもあります。
次はポートレートの時の描写ではいかがでしょうか。

髪の毛までしっかり撮れています。
風景ありきで人撮りにも使え、歪みが少ないので比較的どの位置でも撮ることができます。
24mmほど歪みがなく、50ほど長くいらない場面で非常に活躍。

また周辺減光があまりなく画質もいいです。
レンズプロファイルはペンタックスの35にするとほどよい周辺減光が解消されるでしょう。
周辺が樽型なので四隅に直線のものがはいると目立ちます。
ソフトで修正すれば自然になりますが一応注意が必要です。

ポートレートの場合はほぼ全身が写るのでモデルを選ぶレンズでもあります。
風景ありきの場合や全身ポーズが決めれるファッション系の子には向いているレンズでしょう。
50mmや24mmで慣れた人いますが、もう少し応用利かせたい。
そんな方にとてもおすすめできる画角です。
24と50の良いところが合体したようなレンズなので撮っていてとても楽しいですね。
見かけたら是非手にとってみてください。

以上がSMC TAKUMAR 35mmf2のレビューでした。
いかがだったでしょうか、黄変が多いレンズですがとても優秀なレンズだと思います。
中古でも1万超えと少々高めの値段設定ですが・・実用的なので個人的にはとても気に入りました。
おすすめです。
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